冬本番に訪れる“勝負の時期”
好調のチームをけん引しているのは、目下34得点とリーグ1位の攻撃力を誇る攻撃陣だ。そして当然のように、得点を重ねるジェイミー・バーディーやリヤド・マレズにスポットライトが当たっている。
その一方で、岡崎の代わりに起用されている昨季のチーム得点王であるレオナルド・ウジョアも、ここにきて着実にコンディションを上げている。それは岡崎自身も気づいているようだ。
「今日のレオ(ウジョア)のプレーを見ていても、自分にはない良さを出している。競り合いの部分とか。バーディーもああやって点をとる。自分が出られないのも納得できる。ただ、自分の特徴があればまだまだやれるというのも持ちつつ、客観的に見れば、仕方ないという部分はある」
そして徐々にではあるが、試合に使われなくなる怖さやフラストレーションを感じているようにも映った。
「選手なので、何試合も出れなければ不安というよりはイメージがわかない部分がある。今日の(アディショナルタイムを含めた出場時間)7分とかも大きいと思う。ただ前回、なぜ出られなかったという気もする。サブのメンバーとも話もしたが、3-0になった時点でまだ30分ぐらい残っていた」
とはいえ、次節のエバートン戦を皮切りに12月下旬から1月上旬にかけて連戦が続く。プレミアリーグ特有の年末年始の連戦に、岡崎はプレータイムの増加を期待している。
「楽しみというか、そこしかチャンスないと思うんで。バーディーも体が結構キツそうだし、そういう部分では絶対先発のチャンスが来ると思う。もちろん(先発が)きたら、チャンスはどっかで分岐点があるはず」
岡崎のプレミア挑戦1年目はもうすぐ折り返し地点を迎え、今後イングランドは冬本番が訪れる。
その時、岡崎は自身のプレーで見ている者を熱くさせることができるのか。果たして好調のチームで居場所を見つけ出して、出番は増えるのか。勝負の時期が訪れた。
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