MSNだけではない、全てが連動するバルサのサッカー
ブスケツはアシスト数やショート数は決して多くはないが、的確なポジショニングと正確なパスによってバルサの攻撃のリズムを作り出す、“心臓”ともいえる存在。
17日の準決勝、広州恒大がハイプレスを仕掛けてきたら、ブスケツのポジション取りに注目したい。
その“心臓”から送り込まれる血液は、アンドレス・イニエスタとイバン・ラキティッチを経由して3トップへと供給される。
このイニエスタとラキティッチという2人のプレーメイカーが自由にボールを持てる状況を生み出すことこそが他の9人に課せられた使命でもある。
前線の3人はその破壊力をもって相手のDFラインを押し込み、サイドバックはサイドを制圧し、後方の3人がボールを支配する。この全てが機能した時、イニエスタとラキティッチのゲームメイクが試合を作り、メッシ、スアレス、ネイマールがチャンスと得点を量産する。
そして、大前提としてDFラインが高い位置を保てるのはGKクラウディオ・ブラーボの安定した守備力があってこそ。
3人だけではない、全てが連動するバルセロナのサッカーを100%楽しむためにも、ピッチ全体に注目したい。
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