トライアングルか3バックか。ブスケツの位置にも注目
今季のブスケツのスタイルは2通り。まず通常はジェラール・ピケとハビエル・マスチェラーノの2CBの手前に立ち、トライアングルを形成する。もう1つは2CBの間に降りて3バックを形成するもの。これは主に対戦相手の出方次第での選択となっている。
バルセロナは、ビルドアップ能力の高い2人のCBから徹底してパスをつなぐスタイルを第一とし、ピッチ全体を支配する。
しかし、最近では対戦相手もそのスタイルを逆手に取り、ピケとマスチェラーノに対して前線から積極的にプレスをかけることでビルドアップを封じるとともにショートカウンターのチャンスを作り出す展開が増えている。
そして、守備に不安が高まると当然のことながら両サイドバックも無視はできない。CBをサポートするために自陣へと戻り、高い位置をキープ出来なくなり、結果として攻撃の破壊力を大幅にダウンしてしまう。
敗戦を喫したリーガエスパニョーラ第5節セルタ戦や第7節セビージャ戦では、まさに相手のハイプレスによって攻守に安定感を失い、カウンターから失点を重ねてしまった。
そういったハイプレスの相手に対する1つの解決策として、ブスケツが2CBの間に入るという形を取った。最後尾からのビルドアップを2人から3人に増やすことで相手のプレスをかわし、落ち着きを取り戻すことに成功。それによって両サイドバックは再び高い位置をキープし続けることが可能となった。