2.セットプレーの攻防を制する
これもマゼンベ戦では粘り強い対応で事なきを得たが、前半は相手の攻撃に耐えながらもセットプレーのチャンスを与えすぎていた。リーベルは良質なキッカーがおり、特にトップ下のピスクリチは今年10月のコパ・スダメリカーナでブラジルのシャベコエンセを相手に約30メートルの直接FKを決めている。
またCKや間接的なFKでゴール前に上がるマイダナやコロンビア人DFのアルバレスはポジショニングと競り合いの両面で手強い存在になる。
自陣に押し込まれた時にはまず失点しないことが第一だが、なるべくCKや危険な位置でのFKが続かない様に対処し、相手の攻撃を切っていきたいところ。
守備のエリアもなるべく高く維持し、特にペナルティエリア手前の中央付近で不用意なファウルをしない様に心がけるべきだ。そのためには守備のブロックを敷いている時の集中力も大切だが、やはり自陣でパスミスを起こさないことが大事になる。
逆に攻撃面で多くのセットプレーを得られれば得点チャンスは増える。実際にマゼンベ戦では2点をCKから記録したが、ACLでも観られる様に相手との戦いではセットプレーの効果がより高くなる。
国際大会においては、相手キッカーの傾向やターゲットマンになる選手など事前にビデオでチェックしても実際に戦ってみないと分からない部分がかなりあるという話を選手から良く聞く。そのリスクは相手も同じであり、リーベル戦でもそこは効果的に利用していきたいところだ。
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