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Jリーグ 9年前

【識者の視点】J1王者・広島、打倒リーベルに必要な『三箇条』。ジャイアントキリングの実現なるか

text by 河治良幸 photo by Getty Images

1.立ち上がりでペースを握り先制点を奪う

【識者の視点】J1王者・広島、打倒リーベルに必要な『三箇条』。ジャイアントキリングの実現なるか
マゼンベ戦を振り返る佐藤寿人【写真:Getty Images】

 マゼンベ戦は序盤に相手の身体能力とリズムに戸惑い、主導権を握られながら耐えてセットプレーの得点につなげたが、佐藤寿人も「正直相手の前線がもっと怖かったら、たぶん1点、2点やられてもおかしくなかった」と認める様に、相手に助けられた部分もある。南米王者はそうした隙を与えてしまうとより精度の高い攻撃で得点機につなげてくる危険が高い。

 いざペースを握られた時にしっかり守りながら自分たちの時間帯に持って行けることは広島の強みではあるが、できればオークランド・シティ戦の様に出足のところで相手を上回り、守備のリスクは管理しながらも左右のウィングバックを有効に使ってクロスやミドルシュートから得点チャンスを見出していきたい。

 そのためには早い時間に相手のシステムを把握することが大事になる。リーベルは4-3-1-2を基本としながら4-2-3-1や4-1-4-1といったオプションも使いこなし、また全体的な形だけでなく、味方同士の距離感なども対戦相手によって変更できるチームだ。

 状況や時間帯で変化を付けてくる可能性もあるが、まずは出だしのところで相手の型を見極め、守備でうまくはめて攻撃ポイントを見出していくことが求められる。

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