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香川真司 9年前

ポゼッションの中心に香川。対戦した日本人選手の言葉で振り返るドルトムントの強さ

text by 本田千尋 photo by Getty Images

カウンターは一定の成果を見せたが…

ポゼッションの中心に香川。対戦した日本人選手の言葉で振り返るドルトムントの強さ
オーバメヤン、ムヒタリヤン、ロイス、香川ら“ファンタスティック4”【写真:Getty Images】

 昨季から続いてプレッシングを軸とする攻守の切り替えを重視し、香川とギュンドアンを中心にボール・ポゼッションをする。2人のポジションは流動的なものだが、基本的にインサイドハーフだ。新指揮官のトーマス・トゥヘルは4-3-3を用いる。クロップ時代の4-2-3-1のトップ下とは異なり、香川は左サイドを上下に広く動くようになった。

 また酒井が「選手たちに自信があるから高い位置を取れるところもある」と言うように、両SBが同時に高い位置を取ってくることが今季のドルトムントの特徴だ。

 特に序盤は、圧勝の開幕戦で得た「自信」を基に、チーム全体で相手を押し込み、オーバメヤン、ムヒタリヤン、ロイス、香川ら“ファンタスティック4”の連係と連動でゴールを量産した。

 対戦相手はポセッション・スタイルの強者となると、多くのチームは、引いて後ろに人数を掛けて相手の後方のスペースをカウンターで狙う、という戦略を取ってくる。ヘルタ・ベルリン、ハノーファー、そしてフランクフルトもそうした。

 対ドルトムント戦に、ヘルタはワントップに原口を起用する。14分には、ロングボールに原口が裏に抜け出してビュルキとの1対1を迎えるなど、ヘルタの狙いはある程度機能していた。1-3で敗れはしたものの、原口も試合後に一定の手応えを感じている。

「僕たちは引いて一本裏、っていうのを狙っていたので、あれはあれで有効だと思います。しっかり守るっていうことに関しては出来たと思いますし、(スコアが)2対1のところまでは非常に粘り強く戦えていた」

 原口はカウンターからのチャンスをモノにすることは出来なかったが、ハノーファーとフランクフルトは、同様の形で序盤に先制点を上げることに成功している。

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