[解説]JFA新会長はどう決まる?
2016年1月、日本サッカー協会(JFA)の新会長が、都道府県協会やJ1クラブの代表などからなる75名の評議員(PDF参照)による、1人1票の無記名投票で決定されることになりそうだ。
JFA会長の選出方法については、FIFAから規約を改正するようJFAへ指導があったこともあり、次期会長の選出から、複数候補者がいる場合は選挙が行われることになっていた。
従来のJFA会長選出は、JFA役員選考委員会が推挙した候補者を理事会が承認し、評議員会が追認するかたちで行われていた。
しかし、2013年5月30日のFIFA総会にてFIFA規約が修正され、「加盟協会は、FIFA標準規約に準拠した規約を承認すること」が義務とされる。
その後2013年9月2日開催されたFIFA加盟協会委員会において、規約がFIFA標準規約に準拠しておらず、近いうちに選挙が予定されている協会として、日本を含む13の協会が挙げられ、選挙までに規約を改訂すべきとする決議がなされた。
この決議を受けてJFAは、会長や役員の選任についてJFAは規約を改訂することになっていた(2014年3月のJFA役員改選については、当時の規約で実施することが「例外的に」認められた)。
次期会長予定者は、2015年3月の評議員会にて制定された「役員および会長の選任に関する規程」(【PDF注意】)と「会長予定者の選出に関するガイドライン」(【PDF注意】)に則り、2016年1月に開催される臨時評議員会で選出されることになっている。
それによれば、12月の臨時評議員会にて理事に投票用紙が、評議員に推薦書が交付され、理事1名以上の得票があるか、評議員7名以上の推薦があった者が会長候補者の対象となる。
その会長候補者が複数となった場合は、2016年1月の理事会で「理事会による会長候補者」が選出され、その上で2016年1月に開催される臨時評議員会で投票が行われることになる。
2015年12月15日現在の会長意向表明者は原博実専務理事と田嶋幸三副会長である。次項以降、それぞれの「提案する政策」と「提案するプログラム」を抜粋にて紹介する。