決勝点を挙げた塩谷司(左)とパウリーニョ(右)【写真:ダン・オロウィッツ】
【クラブ・アメリカ 1-2 広州恒大 クラブW杯準々決勝】
FIFAクラブW杯の準々決勝が13日に行われ、第1戦で北中米カリブ王者クラブ・アメリカとアジア王者広州恒大が激突した。
中国のビッグクラブ広州恒大はパウリーニョ、リカルド・グラル、エウケソン、ロビーニョの“ブラジルカルテット”を全員先発で起用した。
しかし先制はクラブ・アメリカ。55分、セットプレーの守備からカウンターを仕掛け、ベネデットのクロスにオリベ・ペラルタがダイビングヘッドで飛び込みゴールネットを揺らした。
広州恒大も必死に食い下がる。何度か決定機を迎えていたところ、80分に待ち望んだ瞬間がやってきた。カウンターから左サイドを崩したパウリーニョがペナルティエリア内へパスを送り、チョウ・シゥリーが触って最後はチョン・ロン。左足で冷静に流し込んで同点に追いついた。
だがその後はスコア動かず、誰もが延長戦突入を覚悟した後半アディショナルタイムに試合は大きく動く。コーナーキックにパウリーニョが頭で合わせて広州恒大が土壇場で逆転に成功。クラブ・アメリカは最後の最後で力尽き、アジア王者が2-1でバルセロナの待つ17日の準決勝進出を決めた。
【得点者】
55分 1-0 ペラルタ(クラブ・アメリカ)
80分 1-1 チョン・ロン(広州恒大)
90+3分 1-2 パウリーニョ(広州恒大)
【マゼンベ 0-3 サンフレッチェ広島 クラブW杯準々決勝】
FIFAクラブW杯の準々決勝が13日に行われ、Jリーグ王者サンフレッチェ広島はアフリカ王者マゼンベと対戦した。
初戦のオークランド・シティ戦では主力の多くを温存した広島だが、この試合ではベストメンバーを起用してアフリカ王者を迎え撃つ。
前半は相手の鋭い出足や高い身体能力に苦しめられた広島だが、前半終了間際の44分にコーナーキックから塩谷司が先制点を挙げて主導権を握る。
すると後半に入って56分、再び茶島雄介のコーナーキックから今度は千葉和彦が打点の高いヘディングで合わせて追加点を奪う。
さらに慌てる相手の隙を突いて攻める広島は78分、青山敏弘の絶妙なパスを受けて右サイドを抜け出したミキッチのクロスに交代出場したばかりの浅野拓磨が頭で合わせて3点目。一気に勝負を決めた。
最後まで試合をコントロールした広島は3-0でアフリカ王者マゼンベに完勝を収めた。16日には準決勝で南米王者リーベル・プレートに挑む。
【得点者】
44分 0-1 塩谷司(広島)
56分 0-2 千葉和彦(広島)
78分 0-3 浅野拓磨(広島)
【了】