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クラブW杯へ必見! 波乱のヒントがここに…デポルが示した新たな“対バルサ戦術”

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

ほぼ完璧だった前半、足りなかったのは得点のみ

 ホーム、カンプ・ノウで行われたこの一戦、バルセロナはネイマールが負傷欠場となった。それでも、メッシは負傷から先発復帰となった3試合で2ゴール1アシストを記録。徐々にコンディションを上げており、バルサにとって不安は少ないはずだった。

 実際、試合後のスタッツを見てもメッシは両チームトップとなる121回のボールタッチを記録。93本のパスを出し、1対1を14回仕掛けて11回制し、5度のチャンスを生み出していた。そして38分には直接FKを決めて先制点をもたらした。

 オプタのデータを基にしたレーティングでは満点の10点、パフォーマンス・スコア(攻撃・守備・ポゼッションでの評価)では145点と両チームで断トツトップの高い評価を得ていた。

 チーム全体に目を向けても、前半はほぼ完璧となった内容。支配率は69.8%、作り出したチャンスは相手の2回に対して8回、シュート数でも相手の2回に対して10回と多くの面で圧倒した。唯一不満が残ったのは、わずか1点に終わったゴール数だろう。
 
 このように、バルセロナが支配しながらも最後の得点を思うように奪えない状況は、まさにデポルティボの思惑通りだった。

 今季、これまでバルセロナを苦しめてきたチームが採ってきた対応策は主に前線から積極的にプレスをかけて最終ラインからのビルドアップを封じ、同時にボールを奪うことでショートカウンターから得点を狙うというもの。

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