来季の課題と展望
広島の数少ない課題は「チームの高齢化」だろう。今季最終節で中山雅史の持つJ1通算得点記録157ゴールに並んだ佐藤寿人を初め、森崎兄弟、林卓人、ミキッチなど主力の多くが30歳を超えている。
シーズン中にはスタメンの平均年齢も30歳を超えた試合があり、世代交代の重要性は年々高まっている。
浅野拓磨や野津田岳人らの台頭も見られたが、まだまだ不十分。ユースから優秀な選手を昇格させており、大卒選手にも有望株が揃っている。来季以降は彼らの奮起がクラブ史上2度目の連覇達成に向けて大事になってくる。
また、大久保嘉人に次ぐ21得点を挙げたドウグラスの引き止めも大きなミッションになりそうだ。徳島ヴォルティスからのレンタル移籍のため、完全獲得には3億円ほどの資金が必要になる他、同選手には中国や中東からの関心も伝えられている。
【次ページ】診断