5.広州恒大(中国/アジア王者)
広州恒大【写真:Getty Images】
Jリーグサポーターにとっては、“目の上のたんこぶ”のような存在だろう。これまでのACLでは度々日本勢の行く手を阻み、今季も柏とG大阪を破って優勝を果たしている。
クラブの財政はまさに金満そのもの。底なしの潤沢な資金でリカルド・グラール、ロビーニョら元ブラジル代表選手を手中に収め、さらに指揮を執るのは2002年日韓W杯でブラジル代表を優勝に導いたルイス・フェリペ・スコラーリ監督である。
今では金満のイメージがすっかり定着したが、ほんの数年前までは弱小チームだったことはあまり知られていない。1990年代までは中国リーグの1部と2部を行き来しており、2009年には八百長により2部降格を命じられている。
しかし、2010年に中国大手不動産企業の広州恒大地産集団がクラブを買収してから劇的な変化を迎える。国内からは中国代表クラスのスター選手を、国外からは有力外国人選手を記録級の移籍金で次々と確認し、わずか1年でリーグ初優勝を果たす。
降格から4年後の2013年には圧倒的な強さと資金力でアジアを席巻し、ACL初優勝。クラブW杯ではバイエルンに敗れて4位となっているが、2度目の参加となる今大会はダークホースとして虎視眈々と決勝の地を狙う。
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