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アジア 9年前

【英国人の視点】広島とオークランドが描く未来予想図。クラブW杯に挑む“小さな”クラブが得た自信

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

リーベル・プレートとの対戦を望む広島のミキッチ

【英国人の視点】広島とオークランドが描く未来予想図。クラブW杯に挑む“小さな”クラブが得た自信
サンフレッチェ広島のMFミキッチ【写真:Getty Images】

 一方、広島も前回出場時よりも良い成績を残したいと燃えている。彼らは5日のJリーグチャンピオンシップ制覇によって得た自信を胸に、オークランドとの試合に臨む。

 2012年にオークランドを撃破した後、森保一監督率いるチームはエジプトのアル・アハリに敗れてしまったが、5位決定戦で蔚山現代を3-2で下している。そんな広島のミハエル・ミキッチは、今回こそ爪痕を残そうと心に誓っている。

「前回出場した時は、もうワンステップ先に進みたいと願っていた。つまり、準決勝の舞台に立ちたかったんだ」

 Jリーグチャンピオンシップ決勝の後で、彼はこう話した。「もし準決勝に勝ち進むことができれば、すべてはうまくいくだろう」

「僕らは日本サッカーを、そして日本サッカーのクオリティーを示したい。それが僕らにとって大きなモチベーションになっているよ。僕が思うに、日本サッカーは毎年レベルを上げている。だから、僕らがそれを世界に示すべきなんだ」

 棒の先にぶら下がっているニンジンは、リーベル・プレートとの待ちきれない一戦で予定調和を崩し、誰もが予想するリーベルの決勝進出を阻むことである。

「僕らのような小さいチームにとってはとりわけ、(リーベル・プレートを倒すことは)とても大きなことだ」と35歳のミキッチは言う。

「まさに夢だ。僕らは皆をリスペクトしている。でも、誰に対しても恐れてはいない。僕らは自分たち自身を、そして自分たちのスタイルを試している。すべてを試そうとしているんだ」

 そして、クラブワールドカップ初戦の相手が前回大会で成し遂げたことは、クロアチア人ウィンガーを奮い立たせている。

「結果を見たけど、ちょっとラッキーでもあったね」と、何か知っているかのような笑みを浮かべてミキッチは言った。

「でも、運がなければこんな結果は出せない。僕らはベストを尽くして、サプライズを起こせればと思っているよ」

【了】

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