自信を深めた『3位』の成績
成功の甘蜜を味わったラモン・トリビュリエッチ監督率いるクラブは、2015年大会で更なる強さを顕示することを誓っている。
「次々と勝ち進んで3位になること、そしてニュージーランドのチームがFIFAのメダルを手にしたということは夢にまで見たことだった。そして、我々が成し遂げてきたことは、ニュージーランドのフットボールとスポーツにとって夢が叶った瞬間だったんだ」
ネイビーブルーの中心で、ニュージーランド代表史上最多キャップを記録するイヴァン・ヴィセリッチが先週、私に語ってくれた。
「あの場にフラッグを掲げたことで、徐々にスポーツが育つきっかけとなった」
昨年の“快挙”によって自信を増大させたオークランドは、広島相手にチャンスがあると考えるだけの権利を手にしている。なお両者は3年前に同じステージで対戦しており、試合後半に飛び出した青山敏弘によるロングシュートが勝敗を分かつこととなった。
チームには帯同しているものの、けがのためメンバーリストには入っていないヴィセリッチ。彼は気楽に考えているが、油断はしないようにと考えている。
「僕らには対抗する力がある」と彼は言う。
「僕らは現実的だ。ニュージーランドの国内王者と日本の国内王者の間には隔たりと違いがあるということを僕らは理解している。初戦が難しいものになるだろうというのは分かっているけど、太刀打ちしたいと願っている。もしできれば、僕らはチャンスを得ることになるだろう」
「広島の選手たちはよくサッカーを知っているし、テクニックも申し分ない。個人的にはJリーグそのものがそんな感じだと思うよ。Jリーグは本当に素晴らしいスタンダードを持っていて、あるチームが30ポイント差をつけて優勝したりするようなリーグではない。僕らは自分たちに自信とアイディアを備えて、このレベルの相手に対抗することができるように努める必要がある」