“埋め合わせ”以上の存在であることを示したオークランド
もし全てがプラン通りに進めば、12月20日に日産スタジアムで行われるクラブワールドカップ決勝はリーベル・プレートとバルセロナの一戦になるだろう。
もちろん、フットボールにおいて事が予定通りに進むとは限らない。TPマゼンベが喜んで教えてくれるだろう。2010年、このコンゴ民主共和国のクラブはUAEで開催されたクラブワールドカップを勝ち進み、決勝戦でインテル・ミラノを相手に戦うというアップセットを演じた。ラファエル・ベニテス率いるインテルに3-0で敗れはしたものの、CAF(アフリカサッカー連盟)王者の成果としては十分なものだった。
マゼンベは今年再来日し、更なるアップセットを狙っている。そして、日の目を見ることを願うもう2つのクラブ、サンフレッチェ広島とオークランド・シティのうちで、10日の直接対決を制したほうがマゼンベの対戦相手となる。
オセアニアでの覇権獲得によって、オークランドはいわばクラブワールドカップの代名詞ともいうべき存在になっている。今回が7度目の出場で、大会記録となる13試合プレーの記録を樹立することになる(そして広島に勝てば、さらに増えていく)。
この記録は、昨年モロッコで行われた大会での躍進によって大きく伸ばされた。このニュージーランドのクラブは準決勝進出を果たしたことで、大会における“埋め合わせ”以上の存在であることを示したのだ。
オークランドは準決勝でアルゼンチンのサン・ロレンソ相手に延長戦の末2-1で敗れてしまったが、メキシコのクラブであるクルス・アスルを3位決定戦で撃破し、銅メダル獲得に至った。