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アジア 9年前

広島、“開催国枠”から世界への挑戦。2度目の参戦となるクラブW杯、決勝進出までのシナリオ

text by 河治良幸 photo by Getty Images

準決勝で待ち受けるリーベル・プレート

広島、“開催国枠”から世界への挑戦。2度目の参戦となるクラブW杯、決勝進出までのシナリオ
南米王者のリーベル・プレート【写真:Getty Images】

 準決勝に進んだ場合に対戦するリーベル・プレートは16日に予定される試合の10日前に母国アルゼンチンを出港するなど、非常に高いモチベーションでクラブW杯に臨んできそうだ。

 しかも、今年の夏にスルガ銀行チャンピオンシップでガンバ大阪と対戦(3-0でリーベルが勝利)しており、Jリーグのチームに対して全くの未知でないことは広島の戦いをより難しくするところ。

 また広島は中2日で3連戦目となり、コンディションの部分でも不利な状況は避けられない。ただ、リーベルは非常にしたたかではあっても、広島が自陣のゴール前で圧倒される様なスーパーチームではない。

 基本的にショートパスとドリブルを組み合わせてくるが、攻撃的MFのピスクリチに良い状態でボールを持たせないことが第一、その上で左右のインサイドハーフを担うマルティネスとサンチェスからのミドルパスを限定してボールをカットしていきたい。

 前線は唯一の国際的なビッグネームであるサビオラが話題になるが、この大会のために中東行きを断ったウルグアイ人モラをより警戒するべきだ。

 スピードがあるだけでなく、ちょっとした隙にギャップに入り込んでゴールを狙うしたたかさがある。アクロバティックなフィニッシュも得意としており、味方も彼の動きに合わせてパスを出してくるため、ペナルティエリア内で絶対に目を離してはいけない選手だ。

 守備はパスコースを限定しながらボールロストを狙うアルゼンチンらしいスタイルを取ってくるが、大会後のアトレティコ・マドリー行きが決まっているMFクラネビッテルをうまく引き出し、ドウグラスがCBの手前でボールを持つ様な形に持っていければ、流れからゴールを奪うチャンスも十分にある。

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