開催国枠からクラブW杯に挑む広島
アジア王者としてJリーグのクラブがクラブW杯に挑戦する道はまたしても参加クラブのACL敗退によって断たれてしまった。ただし、3年ぶりの自国開催となる今大会は“開催国王者”という出場枠が用意されていた。
先日のチャンピオンシップ・ファイナルで年間王者のタイトルを勝ち取り、クラブW杯の出場権を獲得したのがサンフレッチェ広島だ。
2012年の大会でも“開催国王者”として参加した広島は開幕戦でオセアニア代表のオークランド・シティ(ニュージーランド)を1-0で破り準々決勝に駒を進めたものの、アフリカ王者のアル・アハリ(エジプト)に1-2と惜敗し、準決勝で南米王者コリンチャンス(ブラジル)に挑むチャンスを逃した。
当時のメンバーのうち佐藤寿人、水本裕貴、千葉和彦、青山敏弘、森崎和幸、ミキッチは現在も主力を担っており、アル・アハリ戦をベンチで見守った塩谷司も不動のレギュラーに成長している。
そこに新戦力を加えた広島が前回の“リベンジ”を果たし、準決勝で南米王者のリーベル・プレート(アルゼンチン)に挑戦できるのか、そして南米と欧州をのぞく大陸で史上3クラブ目となるファイナル進出を果たし、順当なら勝ち上がりが予想されるバルセロナ(スペイン)との対戦を実現できるのかが大いに注目される。
第一関門として、3年ぶりの対戦となるオークランド・シティは当時と同じくスペイン人のトリブリエチ監督が率いており、基本的な戦い方も変わらないが、攻撃の陣容がほぼ一新されている。