サンティ・カソルラの代役を務めたアーロン・ラムジー【写真:Getty Images】
先月29日のノリッジ戦で負傷し、戦列離脱を余儀なくされたアーセナルのサンティ・カソルラ。戦列復帰までに4ヶ月が見込まれると英紙『ガーディアン』は伝えたが、彼の穴を見事に埋めた選手が現れたようだ。
ガナーズ(アーセナルの愛称)の背番号19番を背負うカソルラはノリッジ戦までリーグ戦全試合に出場し、中盤の底でパスをさばく役目を担っていた。選手のプレーデータを扱う『オプタ』によれば、リーグ戦14試合で1010本のパスを通し、90%のパス成功率を記録。これはチームトップの数字である。
最近5試合で4勝1分と決して相性の悪くないサンダーランドが相手だったが、アーセナルはチームの潤滑油を欠いてピンチを迎えていた。この局面でアーセン・ヴェンゲル監督は、普段はサイドハーフを務めるラムジーを代役に抜擢。ボランチとして先発させた。
すると、ラムジーはフランス人指揮官の期待に見事応えた。同選手はこの試合で113本のパスを通し、パス成功率も91%を記録。前節でのカソルラの記録(75本、88%)を優に超える数字を叩き出したのである。
さらに、この日のラムジーは後半アディショナルタイムに追加点を挙げ、チームも2位に浮上するというおまけ付きだ。負傷離脱が続出しているアーセナルにとって、新たな司令塔の存在は心強いものとなりそうだ。
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