上向き始めたミラン。指揮官は“控え組”に厳しい総括
「ナポリ戦以降、我々は一試合平均で勝ち点2以上のペースで成績を挙げてきた。昨シーズンならCLに行けるペースなので、これを続けたい。もちろん向上すべき点はまだまだ色々とあるが、自分たちが良くなっていることは事実だ」
5日、カルピ戦の前日に行われた記者会見で、ミランのシニシャ・ミハイロビッチ監督はそう語った。ナポリ戦での大敗以降、チームは4-3-3あるいは4-4-2をベースにチームを作り直し、少なくとも結果の上では安定感を出している。
そして1日に行われたコッパ・イタリア4回戦のクロトーネ戦では、その主力を休ませた上で本田圭佑をはじめとした“控え組”をプレーさせた。しかしその結果は芳しくなく、ジャコモ・ボナベントゥーラとエムバイエ・ニアンを途中で出さざるをえなくなっていた。
「彼らから期待していたものは見ることが出来たし、必要な結果は最終的に残した。他のセリエAクラブでは負けたところもあるから。ただ前では危険をもたらしていなかった」
ミハイロビッチ監督は、本田も含めたクロトーネ戦メンバーのパフォーマンスについて厳しく総括したが、その言葉は序盤戦の本田のパフォーマンスに対する表現とよく似ていた。つまり「よく頑張ってはいるが、攻撃面では物足りなかった」というものだ。
危険をもたらす、というのはどういうことか。ボナベントゥーラ、ニアンだけでなく、この試合でベンチ入りせずに温存されたアレッシオ・チェルチも含めた3人は、単独で仕掛けてDFのマークを抜き、チャンスを作ることができる。一方本田に、そういうプレーはなかった。