広島とG大阪によるCS決勝は2試合合計で勝敗を決める【写真:Getty Images】
明治安田生命J1リーグのチャンピオンシップ(CS)決勝第1戦が2日に行われ、アウェイに乗り込んだサンフレッチェ広島が2-3でガンバ大阪を下し、年間優勝に大きく前進した。
試合は一進一退の攻防が続き、後半アディショナルタイムに広島が2ゴールを奪って逆転勝利を収める、非常にエキサイティングなものだった。しかし、地上波の中継がその雰囲気に水を差したとしてファンやサッカー関係者からの強烈な批判を浴びている。
第1戦の中継を担当したのはTBSだったが、実況担当のアナウンサーは広島での第2戦があることに全く触れず、「チャンピオンシップ決勝」と言い切ることで目の前の試合が優勝を決めるかのような放送を地上波で流した。
前半が終わっても第2戦について言及されることはなく、広島がゴールを奪ってもそれがアウェイゴールであること、そして複雑なレギュレーションに関してのアナウンスはなかった。
第2戦は放送局がNHKに変わるため、「自局で放送しない試合についてあえて触れない方針なのか」などインターネット上にはTBSへの批判が溢れた。サッカー関係者もこの放送に異議を唱え、日頃からサッカーやJリーグに触れていない視聴者に対してあまりに不親切だと非難する声が多く上がっている。
地上波放送でのJリーグ中継は普段スタジアムやTVでサッカーを観ない「ライト層」にその魅力を訴えかけられるチャンスであり、普及という大きな役割を担っている。それだけにわかりづらさばかりが目立った中継は各方面から批判の的となってしまった。
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