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本田圭佑 9年前

本田はチェルチの次、明確になった序列。現地ファンは「ヘタ」と嘲笑も

ミランは現地時間1日、コッパ・イタリアでセリエB(2部)のクロトーネと対戦し、延長戦の末に3-1で辛勝した。この試合で本田圭佑は1ヶ月半ぶりに先発し、フル出場を果たしたが、監督からの評価を上げることはできなかった。

text by 神尾光臣

本田、1ヶ月半ぶり先発も…嘲笑の対象に

本田はチェルチの次、明確になった序列。現地ファンは「ヘタ」と嘲笑も
クロトーネ戦で先発フル出場した本田圭佑【写真:Getty Images】

 サン・シーロの1階席には、なんと5000人ものクロトーネファンが陣取った。南伊カラブリア州の街から遠征してきたものあり、北イタリアに在住しているものもあり。ビッグフラッグも持ち込まれ、ホームのエンツォ・スチーダからゴール裏が丸ごと引っ越してきたようでもあった。

 遠征をしてきたのは、クロトーネの地元記者も一緒。途中から同点に追いついたこともあり、勢いづいた彼らは試合を見ながらやんやと盛り上がり、ミランの選手に対する批評というかヤジも飛ばした。

 もちろん、本田圭佑も嘲笑の対象になっていた。彼がシュートをDFに当てるたび、クロスをミスするたび、「本田はヘタだなあ」と笑う。

 ホームのサポーターは、相変わらず厳しい。長いボールに全力疾走で追いつき、ライン際で折り返してもボールが不正確ならブーイングだ。

 イージーミスならともかく、身体的に負担の大きいプレーをした後は拍手ぐらいしてあげてもいいのにとも思うのだが、他の場面で本田が説得力のあるチャンスメイクをできていないこともまた事実だった。

 スペースに動いてボールを引き出し、小気味良くパスを回そうとはするが、前を向いてシュートに行くというチャレンジは少ない。密集地の中でマークを外そうとすれば振り解けず、DFに当ててしまう。

 本人としては、距離を縮めたパス交換の中でマークを外し、攻撃に絡みたいところなのだろうが、相手の守備がきつい中では単独での打開を求められる。結局それに応えられず、ブーイングを喰らう、というこれまでの図式通りのプレーになっていた。

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