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ネイマールが示すエースの力。世界の視線を自らに。メッシ復帰も変わらぬ絶大な影響力

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

ついにメッシと肩を並べる力を得る

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ネイマールはメッシと肩を並べる選手と呼べるまでになったといえるだろう【写真:Getty Images】

 例えば、昨シーズンに目を向けるとネイマールのリーガにおけるチャンスメイクの合計回数は52回、メッシはチームトップの93回。ネイマールはすでに今季48回を記録しており、自身の52回は当然のことながら、メッシの93回という記録を超える可能性も十分に高い。

 加えて1対1でも昨季のリーガでネイマールは201でメッシは313回。1試合平均にするとネイマールは5.3回でメッシは8.2回と大きく下回ったが、今季はすでに93回。1試合平均では7.2回と昨季よりも大幅に向上している。

 また、得点数ではこの日の2得点で今季14得点。昨季は22得点だっただけに自己最多を更新する可能性は高い。

 DFラインからビルドアップされ、イニエスタを経由してメッシへと渡り、自らのゴールとなるかネイマールまたはスアレスのゴールとなるか、背番号10が握っていた選択肢は、今は背番号11のものとなったと言える。

 もちろん、メッシも今後さらにコンディションを上げていけば、より多くボールに触れ、より多くチャンスや得点を生み出すだろう。それでも、主にメッシに向けられていたバルサイレブンの目は、今後はネイマールにも向けられるはず。

 ネイマールがメッシを超えたというのはまだまだ時期尚早だが、エース不在を機に自らの力を示したネイマールはメッシと肩を並べる選手と呼べるまでになったといえるだろう。

 そして、右サイドだけでなく左サイドにも世界最高の力を持つバルセロナは12月17日、その破壊力を日本で観せてくれるはずだ。

【了】

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