序盤の低調から脱したバルセロナ
世界中に衝撃を与えたレアル・マドリーとのクラシコ、そしてリオネル・メッシの先発復帰で6-1と大量得点でローマを下したチャンピオンズリーグ。
開幕当初はスーパーカップでのパフォーマンスから続く低調さから不安視する声も少なくはなかったバルセロナだが、約4ヶ月を経た今、欧州を制した昨季の強さを取り戻し始めている。
リーガ・エスパニョーラ第13節。ホーム、カンプ・ノウにレアル・ソシエダを迎えた一戦はネイマールの2ゴール、スアレスとメッシの1ゴールによって4-0で幕を閉じた。
「サッカーは何が起こるかわからないスポーツ」とは、度々耳にする常套句だが、綺麗事を抜きにすれば何が起こるか誰もが予想できる“賭けの対象にもならない試合”は存在する。このバルセロナ対レアル・ソシエダもその1つだろう。
とはいえ、このカードが今季の序盤に組まれていれば決してそうは言い切れなかったはずだ。バルセロナは今季の序盤、DFラインからのビルドアップに苦戦し自陣でボールを奪われてはピンチを招き、前線にもボールが渡りにくい展開が続いていた。
その中でメッシが負傷。戦列を離れた期間は、およそ2か月間、公式戦8試合。長期離脱は2年ぶりのことだったというエースの不在は、その不安をより大きなものとした。
【次ページ】チャンスメイク、1対1でメッシを上回るネイマール