育成を第一とした「選手登録方法」
たとえば(1)は、JFLの鹿児島ユナイテッドFCの昇格が正式に決まったことを受けて、来シーズンは町クラブは「13」となる。したがって、4チームを上限としてU‐23クラブ参戦を募ることになる。
(2)はトップチームが使用許可を得ているホームスタジアムでも、もちろんかまわない。(3)に関しては、セカンドチーム構想に積極的だったガンバ大阪が、アカデミーのコーチを務めている元日本代表DFの宮本恒靖氏に指揮を執らせると一部メディアで報じられている。
他にもトップチームとU‐23チームは同じリーグに参加できないなど、合計で20を超える決定事項がすでに確認されているなかで、注目すべきは「選手の登録方法」となる。
セカンドチームを保有しているJクラブとしては、J2のファジアーノ岡山が有名だ。2009年に発足させたファジアーノ岡山ネクストは昨シーズンからJFLを戦っているが、選手の登録変更は移籍ウインドウの期間中に限られている。
翻って今回は、原則25人までと定められているプロA契約選手の枠内で、トップチームとU‐23チームを編成する。ユース所属の2種登録選手も、トップだけでなくU‐23でもプレーできる。
ガンバ同様にセカンドチーム保有に積極的な姿勢を示していた、FC東京の立石敬之強化部長(現ジェネラルマネージャー)は昨年夏の段階で、理想とする環境をこう語っていた。
「チームを流動的に動かしたいと考えているので、ルールがしっかりと作られるのであれば、可能な限り早くセカンドチームを立ち上げたい。トップとユースの中間に位置づけられるチームですね。基本的には岡山さんのように一緒にトレーニングをしながら、週末にトップはJ1、セカンドは別のカテゴリーのリーグ戦に臨む。チーム全員が週末に試合をすることが一番大事であり、そこからのフィードバックを日々にトレーニングに落とし込んでいかなければ、選手はなかなか伸びていかないので」