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Jリーグ 9年前

来季導入J3への“セカンドチーム参戦”。U22選抜の課題を教訓に、村井チェアマンが込める期待

J1およびJ2 クラブのセカンドチームにあたる「U‐23チーム」が、来シーズンからJ3へ参戦することが決まった。Jリーグから定めた最大「4」枠に手を挙げるのは、果たしてどのクラブか。興味が尽きない一方で、2年間におよんだJリーグ・アンダー22選抜の活動を終了させ、もうひとつの施策「育成マッチデー(仮称)」を同時にスタートさせる点に、若手育成に頭を悩ますJリーグの現実が凝縮されている。

text by 藤江直人 photo by Getty Images

「U‐23チーム」参加の規約とは?

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J1およびJ2 クラブのセカンドチームにあたる「U‐23チーム」が、来シーズンからJ3へ参戦することが決まった【写真:Getty Images】

 今シーズンから導入されたJリーグチャンピオンシップが、いよいよ幕を開けた。J1の年間王者を決める戦いがクライマックスに突入した一方で、戦いを終えたクラブからは指揮官の交代や契約満了ともに退団する選手も続々と発表されている。

 新たな戦いへ向けた戦力編成も急ピッチで進められていくなかで、J1およびJ2のクラブは「ある決断」を迫られている。J1およびJ2のセカンドチームが来シーズンのJ3へ参加することが、先のJリーグ理事会で正式に決まった。その申請が11月末日で締め切られるからだ。

 正式名称が「U‐23チーム」となった新たな取り組みの目的は、23歳以下の若手の公式戦における出場機会を創出し、有望選手の強化・育成に寄与すること。すでに決まっている大枠のいくつかを抜粋する。

(1)参加数 純粋なJ3クラブの3分の1を超えない数を上限とする。
(2)スタジアム ホームタウン内のJ3基準を満たすスタジアムを試合会場とする。
(3)監督 トップの監督との兼務は不可だが、トップまたはアカデミーのコーチとは兼務できる。
(4)年齢制限 試合エントリーメンバーのうち3人のオーバーエイジを認める。
(5)GK GKに限っては追加で1人のオーバーエイジを認める。
(6)昇格 上位に入ってもJ2リーグへの昇格資格を有しない。その場合は次順位のクラブを繰り上げる。
(7)入会金 入会金(500万円)および年会費(1000万円)相当の参加料をJリーグに納入する。

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