「みんな彼のために喜んでプレーしたいと思っている」
名波さんには初めて会った時から感じるものがあって、だからこそ僕はジュビロ行きを選んだ。その気になればJ1クラブにも移籍できたんだけど、名波さんが僕に良いフィーリングを与えてくれたから、僕は彼を信じてみたくなったんだ。
トレーニングキャンプの初日から、彼は良い監督だなと感じていた。僕らがリラックスできる環境を整えてくれていたんだよ。ピッチの上では真剣だったけど、ジョークを飛ばしたりもしていた。
それでも規律はあった。誰も子供のように扱われたくはないし、もっとのびのびやりたいと思うはずだ。それこそが、名波さんが作り上げたものだった。並大抵の監督にできることじゃない。プレーが良くても悪くても、彼は励ましてくれた。それが名波さんの良さだ。
経験は浅いけど、試合中どのように選手と接すれば良いのかを心得ていた。彼が過去に指導を受けた監督たちの良いところを織り交ぜているんだろう。僕は名波さんを悪く言ったことはないし、僕も他のみんなも彼のために喜んでプレーしたいと思っている。