「なんてこった、こんな事二度と起こりっこない」
ジュビロと僕自身にとって、浮き沈みのあるシーズンだったと思う。日本に来た当初はシーズンを迎えるにあたってポジティブだったけど、最後の最後までもつれ込むだなんて思いもしなかった。昇格を決めるのに、最終節までかかってしまったんだ。
大分トリニータとの最終節は特に起伏の激しいジェットコースターに乗っている気分だったね。結果が出てホッとしてるよ。多分信じてくれないだろうけど、実は、“どういうわけか日本ではラスト5分間に多くのゴールが決まる”と僕は思っていた。いつも言っていることなんだけどね。大分がゴールを挙げたけど、それで終わりだとは思っていなかった。
空を見上げて僕はこう言ったよ、“なんてこった、こんな事二度と起こりっこない”、って。その後ジュビロは相手ゴールに駆け上がっていって、ゴールを決めた。今シーズン4、5回はこういうことがあったから悲観してはいなかったけど、自信はなかったね。
周りに目をやると、監督が振り返ってベンチに歩いているのを見かけた。アタッカーを入れようと考えていたんじゃないかな。試合が再開してゴールが決まると、入る予定だったアタッカーはディフェンダーに代わっていたよ。
【次ページ】「“おいおい頼むよ”って感じだったよ!」