バロンドールを受賞したイタリア代表DFファビオ・カンナバーロ(当時)【写真:Getty Images】
今から9年前の今日11月27日は、インテル、ユベントス、レアル・マドリーなどでプレーし、現在はサウジアラビアのアル・ナスルを率いるファビオ・カンナバーロ監督がバロンドールを受賞した日である。
カンナバーロ監督のクラブキャリアの通算成績は631試合18ゴール2アシストとなっていて、この20年間でコッパ・イタリア、リーガエスパニョーラ、スーペルコパなどの主要タイトルを獲得した。一方で、意外にもセリエA、チャンピオンズリーグは制覇していない。
(2004/05、05/06シーズンはユベントスでリーグ首位となったが、八百長発覚のため剥奪となっている)
またイタリア代表としては歴代2位となる136試合に出場し、2ゴール2アシストを記録。中でも2006年のワールドカップ・ドイツ大会にはキャプテンとして出場し、チームを優勝に導いている。
攻撃的なポジションであるFWやMFの受賞者が多い同賞の歴史の中で、DFだったカンナバーロ監督は、フランツ・ベッケンバウアー氏、マティアス・ザマー氏に続く3人目のDF受賞者となった。ちなみに、両氏はいずれもドイツ人である。
イタリア人DFとして初めての受賞者となったカンナバーロ氏だが、2006年度の得票ランキング2位はGKジャンルイジ・ブッフォンだった。なお、この年度以降DFもしくはGKとしてランキングのトップ3に入ったのは、2014年度のGKマヌエル・ノイアー(バイエルン・ミュンヘン)のみとなっている。
ここ7年間はクリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシの2人が争う様相となっているバロンドール。果たして、カンナバーロ監督のようなDFがその2人の間に割って入る日はやってくるのだろうか。
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