広島に根付くカープへの愛情
確かに、スタジアムの建設と維持が容易なことではないというのは大いに理解している。しかし、いくつかの日本のクラブはすでに成し遂げたか、現在取り組んでいる。ガンバ大阪は、つい最近彼らのスタジアムを完成させた。実際のところ、サッカーを適切に開催するためのスタジアムを広島に建設しない理由はない。
チームが4年間で3度の年間タイトルを獲得していることについて、広島市は紫に染まり、街を代表するサンフレッチェを擁していることに誇りを持つよう促進することに徹底して専念するべきなのだ。
にもかかわらず私にとっては、広島市のエネルギーの大半が今なお野球チームに対して割かれているように思える。私はカープに対して尊敬の念を持っており、広島の人々にとってのカープの存在意義についても理解している。だが、カープが自身の成績とは裏腹に新しいスタジアムを得て、3度の優勝を収めたサンフレッチェが得られていないというのは受け入れがたいことだ。
また、都市がすべてのスポーツチームを支援するのが重要なことである一方で、限られた国々でのみ行われ、国際的に広がるサッカーの領域に達することはないと思われる野球こそが、最終的には広島に対して全国的な輝き(つまり、カープがタイトルを得るということ)を与えるだろうと思われているのが実際のところである。
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