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アジア 9年前

【英国人の視点】アジアを制した広州恒大、次なる狙いはクラブW杯。日本で始まる世界への挑戦

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

世界が注目する逸材、チャン・リンペン

【英国人の視点】アジアを制した広州恒大、次なる狙いはクラブW杯。日本で始まる世界への挑戦
チャン・リンペン【写真:Getty Images】

 しかしながら、恒大のスタイルとポテンシャルについてはチャン・リンペンが最良の典型例だといえよう。26歳であるチャンの攻撃性、スピード、そして恐れ知らずの姿勢は、アジアで最も評価の高い選手の一人として彼の名を広めた。そして、彼が右サイドバックからの勇猛果敢なランニングで突進する度に、天河体育中心体育場には期待を込めた唸り声が上がっている。

 アウェイでガンバ大阪を相手に0-0のドローで試合を終え、広州のACL決勝進出が決まった後、パウリーニョは自身のチームメイトであるチャンがヨーロッパでもプレー可能なレベルであることについて疑いはないと話した。また、山東省・済南出身のチャンはこの夏にチェルシーの興味を惹いていた。

「今日、自分自身と多くのチームメイトたちの両方のためにタイトルを獲得できたことはとても誇らしい瞬間だ」チャンは決勝戦の後でフットボールチャンネルに語っている。

「僕らはこれから数日間の休息を取って、家族との時間を過ごす――とても幸せな時間だね。それから我々は戻ってきて、ルーティンを取り戻し、CWCに向けて準備を始めるつもりだ」

「もちろん、世界の舞台でプレーする時は、もしかしたらいくつかのチームとは比較できるレベルにないかもしれない。だが、我々は素晴らしいチームで、こうしたゲームをどのように対処すればいいか知っている。(スコラーリ)監督はよく準備して、成功するための最良のチャンスを僕らにもたらしてくれるだろう」

 基盤は広州全体に疑いなく広がっている。そして、彼らがそれをどのようにして建て上げていくのかを見ることには興味がそそられる――そうした展望と恒大のビッグ・ボーイズを混ぜ合わせることは日本への遠征によって始まり、今月これから始動する。

【了】

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