新スタジアムで広大なアカデミー。クラブ市場価値は約467億円
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の仰々しいセレブレーションを見た人なら誰でも証言できることだが、広州恒大は半端なものではなかった。
この中国のクラブは10月の終わりに中国スーパーリーグ5連覇を達成。また今週の土曜にはACL決勝2ndレグにおいてアル・アハリを1-0で下し、3年間で2度目となる大陸王者の座を確固たるものとし、アジアの雄として再び幅を利かせることとなった。
中国・広東省にある広州恒大は、2010年に恒大グループに買収されて以来、選手と大物監督に資金をばら撒くことで注目を集めてきた。だが、クラブ自身の名声はピッチ内外で補強してきた大物外国人たち以上に築かれつつある。
例えば、株式市場への上場計画(クラブの市場価格はおよそ3億8000万米ドル=約467億円ともいわれる)が進行中である。新スタジアムの計画も進んでいるほか、全国から集められた2300人ものアカデミー生に生活環境を提供するための167エーカーにも及ぶ広大なアカデミーまでもが建設された。
2012年のアカデミーオープン当初、恒大グループの会長であるホイ・カーヤン氏は、海外からスター選手を連れてくることは将来的に世界の舞台で中国やアジアを代表するチームを作る上での最初のステップに過ぎない、ということを明かしている。
「我々の長期的戦略は、8年から10年の間に恒大を中国人選手のみで占めさせるためにティーンエイジャーを用いて、彼らを中国、アジア、そして世界のスターに育て上げることだ」とホイ氏は語る。