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米で禁止令。ヘディングは害悪か?健康被害だけでなく、競技そのものに影響をもたらす可能性も

アメリカサッカー協会は、10歳以下のヘディングを禁止することを発表した。子供の脳震とうに対する施策である規則だが、この決定が将来的にサッカーという競技そのものに影響をもたらしてしまう可能性もあるかもしれない。

text by 内藤秀明 photo by Getty Images

アメリカサッカー協会、10歳以下のヘディングを禁止に

米で禁止令。ヘディングは害悪か?健康被害だけでなく、競技そのものに影響をもたらす可能性も
アメリカサッカー協会は10歳以下のヘディングを禁止にする制限を策定した【写真:Getty Images】

 米メディア『CNN』によると、アメリカサッカー協会は11日までに、10歳以下の子どものヘディングを禁止すると発表した。11~13歳の子どもは練習中のヘディングの回数に制限を設けられることになる。米国では、スポーツ選手の脳震とうに関する問題について関心が高まっていた。

 まずはこの決定についてメリットとデメリットについて整理したい。まず、メリットについてはヘディングによる脳震とう及び、それの後遺症が深刻化するリスクを減少させることができる点だ。

 JFAのメディカルインフォメーションも「今、脳震とうに対して慎重な対応が世界中で求められています。それは、脳震とうを複数回生じると記名力障害や集中力の低下など、社会生活にも支障をきたすような慢性期症状が生じる可能性があるからです。

 有望なサッカー選手が、このような脳震とうの後遺症を生じて、サッカー選手として、また、将来社会人としての輝かしい道を閉ざさないために、しっかりした対応が必要です」と勧告している通り、この点では良い決定だといえるだろう。

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