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EURO2016 9年前

フランス代表、テロ事件のその後――。試行錯誤を重ねるレ・ブルー、頼もしいデータと共にユーロへ

text by 小川由紀子 photo by Yukiko Ogawa , Getty Images

ポグバとベナルファの共存は可能?

 一方のフランスは、このイングランド戦では4日前のドイツ戦で途中出場だったベナルファ、ジニャック、キャバイエ、シュナイデルランらが先発で起用された。

 ここで注目したかったのは、2012年のユーロ以来の招集となったベナルファ。
今季ニースではすでに7得点と好調だが、久々の代表戦で萎縮、あるいは遠慮したのか消化不良気味のパフォーマンスだった。

 ニースでは、もっと自分の思い通りにガンガン切り込み、相手DFを次々に抜き去るドリブルなど華麗な個人技も繰り出すベナルファだが、イングランド戦では「そのまま持っていけ!」という場面でもバックパスを選択するなど、明らかにインパクト不足でハーフタイムで下げられた。

 今のフランス代表の機動力はポグバであり、彼がモーターエンジンとなっている。特にこの週末は、スキャンダル渦中にあったバルブエナが招集されなかったこともあり、切り込み隊長の役割はポグバが一手に担っていた。

 ドイツ戦、イングランド戦ともポグバとベナルファは一緒にプレーしていないが、この2人の共存は一度見てみたい。

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