決勝ゴールの立役者バスティアン・シュバインシュタイガー【写真:Getty Images】
【ワトフォード 1-2 マンチェスター・U プレミアリーグ第13節】
プレミアリーグ第13節が現地21日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドは敵地でワトフォードと対戦した。
代表ウィークを経て負傷者続出のユナイテッド。主力級に欠場者が相次ぎ、アントニオ・バレンシア、ルーク・ショー、マルアン・フェライニ、ジェームズ・ウィルソンに加え、アントニー・マルシアルやマイケル・キャリックが負傷。さらにウェイン・ルーニーが体調不良で欠場した。
それでもユナイテッドは序盤から強さを見せる。11分、右サイドからアンデル・エレーラがクロスを上げると、ゴール前でメンフィス・デパイが合わせて幸先よく先制点を奪う。
しかし、その直後にエレーラがまさかの負傷でプレー続行不可能に。マルコス・ロホとの交代を余儀なくされてしまった。ユナイテッドのベンチには下部組織の選手が多く万全でないだけあり、あまりにも痛い交代だ。
そんな中、ゴールで吹っ切れたデパイが前線で気を吐く。これまでチームのスタイルになかなか馴染めず苦悩の日々が続いていたが、この日は積極的なプレーで攻撃をけん引。ルーニーやマルシアルの不在を感じさせないプレーで存在感を発揮した。
後半はスコアの動かない時間が続くが、終盤に急展開を迎える。85分過ぎ、ペナルティエリア内でマークについていたマルコス・ロホがオディオン・イガロを倒してしまい、ワトフォードにPKを献上してしまう。
それを大黒柱トロイ・ディーニーが冷静に決めてワトフォードが追いつく。だが、ユナイテッドは諦めていなかった。
同点に追いつかれて再びスイッチの入った“赤い悪魔”たちは怒涛の猛攻でワトフォードゴールに迫ると90分に努力が実る瞬間がやってきた。ジェシー・リンガードのシュートが相手に当たってこぼれたところ、バスティアン・シュバインシュタイガーが詰めてゴールライン際から折り返す。
そのボールは味方まで届かなかったが、ゴール前までカバーに入ったディーニ―の身体に当たってネットを揺らし、土壇場で逆転。このオウンゴールが決勝点となり、ユナイテッドは今季2度目の連勝を飾った。
一方、PKでチームを救ったかと思われたディーニ―は、あまりにも気の毒な形で失点に絡んでしまった。ワトフォードにとっては後味の悪いゲームだが、次節アストン・ヴィラ戦で勝利を取り戻せるだろうか。
【得点者】
11分 0-1 デパイ(マンチェスター・U)
87分 1-1 ディーニ―(ワトフォード)
90分 1-2 ディーニ―(ワトフォード、OG)
【了】