【日本】元日本代表トルシエ監督は親族が犠牲に。ダバディ氏も悲痛な叫び
パリ同時多発テロに心を痛めるフィリップ・トルシエ氏とフローラン・ダバディ氏【写真:Getty Images】
フランスで起きた凄惨な事件だが、日本との関わりの深い人物も心を痛めている。
日韓ワールドカップで日本代表の監督を務めていたフィリップ・トルシエ氏は、親族がテロリストの犠牲になったことを告白。そして、トルシエ氏は心からフランスの再起を願っている。
「2015年11月13日金曜日、世界の終末のような夜に起こった出来事を説明する言葉を見つけることは、簡単ではありません。世界の結束は私の心に温もりを与えてくれます。我々は1人ではありません。フランスは再び立ち上がるでしょう。パリは生きているのだから! 我々はともに自由を守らなければなりません。尊敬と平和、そして愛を込めて」
また、トルシエ氏の通訳を務めていたフローラン・ダバディ氏も、この事件で深く心を痛めている。
「多くのフランス人のように、昨日(事件当日)から気力がなくなり、この2日間は時折、虚脱状態にあります。私は日本にいるけれど、私の生まれ育った町パリの現状を想像するだけで、心が痛み、神経をすり減らせています。日本にいながら私には何にもできませんが、スポーツ・ジャーナリストとして今回の事件を通じて、スポーツ界、とりわけサッカー界の反応に注目したいです」
また、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督も家族がパリに在住している。無事が確認されているが、フランス国籍のハリルホジッチ監督にとっては不安がよぎる事件であったはずだ。カンボジア戦では黙祷が捧げられ、両チームの選手達は喪章をつけてプレーしている
このような事件が二度と起こることなく、そして世界中の人々がテロの恐怖に怯えることなくフットボールを楽しめる日が少しでも早く訪れることを願うばかりだ。
【了】