地元紙の先発予想、香川は五分五分
指揮官ラッバディアの言葉を借りれば、フットボールは、人々が楽しみと喜びを抱くものである。テロに屈しない姿勢を保つことは重要だが、フットボールが対テロ用のプロパガンダの道具となってしまうことは避けなければならないだろう。それはフットボールに制約を課すことになってしまう。
もちろん第13節の全試合で黙祷が捧げられるように、テロに無関係な態度を取ることは許されない。フットボールは人が行うものであり、パリでも同じく人が犠牲になった。18日付の『シュポルトビルト』誌は、表紙に「テロの後のブンデスリーガ」と記している。
「テロの後で」再開するブンデスリーガでは、人命が最優先されて、誰もが「いつも通りに試合に臨む」ことが大切になるだろう。ハンブルガーSV対ボルシア・ドルトムントのゲームを通して、当たり前のような楽しみと喜びを感じることが、改めて人の文化と尊厳を問うことに繋がっていくはずだ。
19日付の『キッカー』誌は、HSV戦のドルトムントの先発予想を次のとおりとする。
【GK】ビュルキ、【DF】ギンター、ソクラティス、フンメルス、シュメルツァー、【MF】バイグル、ギュンドアン、ミキタリヤン、カストロ(香川)、ロイス、【FW】オーバメヤン。
17日にアウェイでのカンボジア戦を終えて、日本代表からBVBに合流したばかりの香川真司は、カストロと並んでの先発予想となっている。シンガポール、カンボジアと移動距離を考えれば、HSV戦での先発は五分五分といったところだろうか。
迎え撃つドルトムントに対して、ラッバディアは「ボルシアはドイツでベスト2のチームで、オフェンスが極めて強力だ」といった印象だ。
HSVの指揮官は、「いつも通りに」対戦相手を分析して、再開するブンデスリーガの戦いに赴こうとしている。
【了】