ユナイテッドを率いるファン・ハール監督【写真:Getty Images】
マンチェスター・ユナイテッドを率いるルイス・ファン・ハール監督がアヤックス時代を振り返り、そこに現在に通じる哲学があると語った。18日に英紙『テレグラフ』が報じている。
ファン・ハール監督は1991年から母国オランダのアヤックスで監督業をスタートした。若手選手を育て、1992年のUEFAカップでタイトルを獲得し、1994年からは無類の強さを見せエールディヴィジ3連覇を果たしている。
その間に、クラレンス・セードルフやパトリック・クライファートといった多数のオランダ代表選手を輩出した。
当時を振り返りファン・ハール監督は「アヤックスはお金がなかったため、若手選手に目を向ける必要があった。当時フィンランド代表だったヤリ・リトマネンを1万ポンドでスカウトし、ナイジェリア代表だったフィニディ・ジョージは、私が自分で3000ポンドを払い獲得した。さらに、マルク・オーフェルマルスも購入したよ」と、多くの若手選手を獲得してきたと語っている。
一方で「しかし、みんなが覚えているのはセードルフやクライファートといった選手たちさ。超攻撃的なサッカーをすることで成功をおさめてきた」とコメントし、攻撃サッカーが哲学の根底にあると明かしている。
また、現在の監督業については「スカウト部門やメディカルチーム、アシスタントコーチなど様々な部門がある。私は何をしなくても、みんなに委ねるだけで、たくさんのお金が入ってくるよ(笑)」と冗談交じりで語り、昔に比べて環境が大きく変化していることを示した。
今季のユナイテッドはプレミアリーグ第12節が終了した時点で得点数が17と、ファン・ハール監督が思い描くものとはほど遠い状況にある。
ただ、その状況を打開するため、レアル・マドリーのガレス・ベイルやバイエルン・ミュンヘンのアリエン・ロッベンなど複数のストライカーを獲得候補に挙げており解決策を練っている。
失点数に関してはリーグ最少であるため、攻撃陣のテコ入れが成功すれば、プレミアリーグ優勝の可能性が大きく広がるだろう。
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