育たないゲームメイカー。次の候補は?
とはいえ基本的にはゲームメークで役割を担える選手を配置して、彼らにも中盤での守備のタスクを求めるという形の方が、チーム作りのベースとしては安定するのではないか。
実際に今回の柏木も“デュエル(球際の強さや激しさ)”の部分で高い意識を見せており、『ゲームメーカー=守備しないボランチ』ではないことを証明した。ただ、日本の現状として遠藤保仁(ガンバ大阪)や中村憲剛(川崎フロンターレ)の後に続く世代がそれほど育ってきていない事情もある。
20代の選手において、柏木や最近は代表メンバーから外れているが青山敏弘(サンフレッチェ広島)といった選手はむしろ希少な存在だ。さらに若い世代となると柴崎岳(鹿島アントラーズ)の他にこれはという候補がなかなか見当たらない。
五輪代表の中心である大島僚太(川崎フロンターレ)もパスセンスに見るべきものはあるが、チーム内でのパーソナリティや“デュエル”でさらに高いパフォーマンスを発揮できないとA代表の戦力としては厳しい。
守備と攻撃のトータルバランスで評価するならば、永木亮太(湘南ベルマーレ)はハリルホジッチ監督の基準をハイスタンダードで満たすタレントであり、FKのキッカーとしても面白い存在ではある。実際に常に代表候補のリストに挙がっているとも言われており、5月のミニ合宿の様な機会が今後もあれば、そこで招集されるのではないか。
また、より攻撃なタレントではあるが、森岡亮太(ヴィッセル神戸)もアギーレ時代から引き続き、有力候補の1人であることは間違いない。昨年のシンガポールで行われたブラジル戦で代表レベルでの評価を下げたきらいはあるが、改めてハリルホジッチ監督のもとでチャンスを掴む可能性もある。ただ、彼の場合はどちらかと言えば2列目とのマルチロールで考えられるかもしれない。