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Jリーグ 9年前

【英国人の視点】FC東京が挑むCSへの戦い。G大阪との争いを制するには――。そして視線はその先へ

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

準決勝で待ち受けるであろう“目の上のたんこぶ”

「いや、私は知らなかったよ」48歳の指揮官は言った。

「次の試合でも同じだろう。自分たちのラスト2試合で両方に勝利しなければならないことは分かっていた。そして、次の試合もまた難しいものとなるだろう。第一に、我々にとっては勝ち点6が必要だった。その後で、我々は他の試合の結果を見ることができる」

 勝ち点差が2で、得失点差でも優位な状況にあり、既に降格が決まったモンテディオ山形が相手というガンバが勝ち点1で終わるということは起こりそうにない。にもかかわらず、11月22日のサガン鳥栖戦での結果が引き分けだったとしても、東京はプレーオフ進出への兆しを見ることになるかもしれない。

 しかしながら、東京はJ1で3番目に良い守備(広島の30失点、横浜F・マリノスの32失点に続く33失点)を記録しており、今季は1対0の試合が8試合もある――これは上位陣のどのチームよりも多いのだ。訓練されたプロフェッショナルなパフォーマンスを見せ、鳥栖を封じ込めることができれば、プレーオフの準決勝出場は確約されるに違いない。

 もしも予定通りに事が運べば、東京の相手は浦和になる可能性が非常に高い――東京にとって、ここ最近は目の上のたんこぶとなっているクラブだ。東京はミハイロ・ペトロヴィッチ監督が指揮するこのチーム相手にここ4試合勝利していない。また、堅固な守備が示す彼らの記録に反し、10月24日の味の素スタジアムでの一戦を含む過去3試合すべてにおいて4度の勝ち越しを許している。

「浦和戦では、普段我々が避けようと務めているすべてのエラーが起こった」とフィッカデンティ監督は認めている。

「とはいえ、我々も3ゴールを挙げるなど非常にオープンな試合であり、最後の最後まで何が起こるか予測はつかなかったのではないか」

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