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Jリーグ 9年前

【英国人の視点】FC東京が挑むCSへの戦い。G大阪との争いを制するには――。そして視線はその先へ

今季導入されたチャンピオンシップ。FC東京は準決勝の切符を昨季王者のガンバ大阪と争っている。2ndステージ最終節を残すのみとなった今、勝ち点差が2、得失点でも優位な状況にあるが、年間3位の座を確実なものとするためには――。

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

「勝利が求められる試合で勝利を収めた」

【英国人の視点】FC東京が挑むCSへの戦い。G大阪との争いを制するには――。そして視線はその先へ
マッシモ・フィッカデンティ監督【写真:Getty Images】

 10月3日にアウェイでサンフレッチェ広島を下し、ポストシーズンのプレーオフ出場権獲得に前進したかのように思われたFC東京。だが、その後の湘南ベルマーレ戦と浦和レッズ戦のホームゲーム2連戦を続けて落としてしまい、マッシモ・フィッカデンティ監督率いるこのクラブは足踏みしてしまった。

 しかしながら、青赤の工夫たちは停滞ムードからうまく抜け出した。そして、J1公式戦ラスト2試合となった柏レイソル戦、東京はその堅実さとソリッドさを顕示した。彼らは1対0で勝利し、3位につけていたガンバ大阪の前に抜け出して最終節を迎えることとなったのである。

「勝利が求められる試合で勝利を収めた。タイトルへの挑戦を可能にするかどうかというのは、今や我々の手中にある」

 森重真人のPKによって日立台で勝ち点3を獲得した後、フィッカデンティ監督はこう語った。

「我々は素晴らしい選手を擁し、この2年間で共に働いてきた彼らの多くは私の誇りだ。終わりが訪れるまで彼らを誇りに思い続けるだろう」

「我々は(浦和戦で)すべてが決まったわけではないことを理解している。そして、いくつかのことを修正して再びコンパクトさを取り戻し、パフォーマンスを改善することができた。よくやったと思う」

 ガンバ大阪が鼻の差に迫っていることを知りつつ迎えた第16節、彼自身も選手たちも他会場の様子については気にしていなかったことをフィッカデンティ監督は強調した。そして、万博記念競技場での試合のスコア――アウェイに乗り込んだ広島が2-0で勝利した――も知らなかったのである。

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