退任するモアテン・オルセン監督【写真:Getty Images】
デンマーク代表を率いるモアテン・オルセン監督が、15年間率いたチームを退任することとなった。
デンマークはEURO2016本大会出場権をかけてスウェーデンとプレーオフを行った。2ndレグは2-2で引き分けたものの、1stレグで1-2と敗戦していたため、2戦合計3-4となり敗退が決定している。
オルセン監督は今年3月にEUROを最後に退任することを表明しており、勝ち抜いていればフランスでの本大会でも指揮を執る予定だったが、プレーオフに敗れたことで、1年早く監督の座を退くことになった。
「このような最後は心苦しいが、これまで多くの人たちと働くことが出来て光栄に思う。良い同僚に恵まれた。非常に喜ばしいことだよ」と、UEFAは指揮官のコメントを伝えている。
オルセン監督は現役時代にもデンマーク代表としてプレーし、1986年には主将として同国史上初のワールドカップに出場している。1989年にはデンマーク史上初となる100キャップを記録し、同年に現役引退を表明した。
デンマークの指揮官には2000年に就任。2002年日韓W杯ではグループリーグでウルグアイやフランスを相手に大金星を挙げ、グループリーグを突破を果たす。ベスト16でイングランドに敗戦したが大きな功績を残している。
2010年南アフリカW杯では日本代表と同組となった。カメルーン戦で勝利したものの続く日本戦に敗れたため、グループリーグで敗退している。
現在ヨーロッパで指揮を務めている監督の中では最長となる15年の間で、ワールドカップとEURO本大会を2度ずつ導いた母国の名将は、そのキャリアに幕を降ろすことになった。
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