今、岐路に立たされている日本代表
この1年間はチームとしての前進どころか、後退したようにも感じられる日本代表だが、本田は希望を捨ててはいない。
「よくないはよくないで反省しないといけないんですけど、無失点で2次予選を全部進められてることとか、何を持って前進なのかっていう定義があいまいだと思う。早く強い相手と公式戦をやらないと分からないですし、いずれ嫌でも2年後くらいから明らかになってくると思う。
今のアジアでの戦いっていうのは、ワールドカップの戦いとは異なるもの。そういう(アジアとの)戦いを得意とする選手が揃っているわけではないのが今の代表だし、強い相手にもやれるポテンシャルのある選手が沢山いるのも事実。だからまた判断を下すのは早い」と彼は言う。
吉田も「評価するのは次のステージに行ってからじゃないと分からない」と本田の考え方に追随していたが、それでも日本はアジアで勝たなければ世界へは行けない。その厳しい現実をしっかりと踏まえて、チームの底上げ、若返りを推し進める必要があるだろう。
ロシアへの道のり、ブラジル大会のリベンジがいかに難しいかをハリルホジッチ監督も選手たちも我々も今一度、再認識する必要がある。
2016年以降の代表が上昇曲線を描くのか、それともさらなるトンネルに迷い込むのか…。まさに日本サッカー界は今、その岐路に立たされている。
【了】