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信頼深める本田とハリル。「プラスもたらす存在」。就任8ヶ月…関係はより固く

text by 編集部 photo by Getty Images

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本田圭佑とハリルホジッチ監督は信頼を深めている【写真:Getty Images】

【日本 2-0 カンボジア 2018年ロシアW杯アジア2次予選】

 2015年最終戦を終えた日本代表。ハビエル・アギーレ前監督の八百長関与問題を抱えたまま新年を迎え、オーストラリアでのアジア杯では準々決勝で敗退。そして指揮官の交代。

 前例のない事態の中で日本代表監督に就任したヴァイッド・ハリルホジッチ監督にとって、このカンボジア戦はある意味では約8ヶ月の集大成とも位置付けられただろう。

 しかし、指揮官が選択したのは大幅な先発の入れ替え。MF長谷部誠やFW本田圭佑がベンチに座った。

 試合は立ち上がりからボールは保持するものの、カンボジアの守備とカウンターに苦しめられる展開。それでも日本は後半の2得点で2-0と勝ち点3を上積みした。

 その2得点目を挙げたのは本田だった。試合終了間際、DF藤春廣輝のクロスに頭で合わせてのゴール。これでW杯2次予選5試合連続得点となり、日本代表の歴代最多記録を更新した。

 この一戦、戦前の予想では日本の圧倒的有利とされていた。しかし、前述の通り前半は無得点。指揮官も「前半はまったく満足していない」とし、本田も「今日の課題は明らかに前半の戦い方でしょうね」と振り返った。

 その中で勝利を確実なものとする2得点目。所属するミランでは出場機会を減らし、試合勘の不足も懸念される中での新記録達成にはハリルホジッチ監督も高く評価。

 試合後の会見で「後半は少しバランスが整い、我々のプレーがより豊富になった。ボールが早くサイドにも背後にも行くようになった。柏木や本田がプラスをもたらしてくれた」と語った。

 さらにW杯予選を戦いながら、多くの選手を起用する指揮官の姿勢には本田も「ほぼ全選手が出た。監督の挑戦した姿勢はやはり評価されるべきだと思う。全選手に平等にチャンスが与えられているという、選手たちと監督の信頼関係があるんじゃないかなとも思う」と讃えた。

 3月の就任から短期間にチームを指揮し、初陣での勝利を飾った指揮官について「監督の質、経験値」と賞賛を送っていた本田。ハリルホジッチ監督も「日本のキーとなる選手」と互いに尊敬の念を送り合っていた。

 その信頼関係は約8ヶ月を経た今、より一層深いものとなっている。

【了】

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