遠藤航【写真:Getty Images】
【日本 2-0 カンボジア 2018年ロシアW杯アジア2次予選】
日本代表は17日、ロシアW杯アジア2次予選でカンボジア代表と対戦して2-0で勝利した。
湘南ベルマーレで見せているような躍動感は、影を潜めた。ダブルボランチの一角に入った遠藤航は、サイドチェンジで幅を使いながら相手を揺さぶり、「自分がクロスに入って行く」こともイメージしていたという。
しかし、相手は人数をかけてゴール前を固め、日本の前線の選手も殺到していたため、自身が思い描いたようなプレーを披露することができなかった。
湘南では3バックの右で活躍している。安定感のある守りとダイナミックな攻撃参加で“湘南スタイル”を体現。またリオ五輪を目指すU-22代表ではボランチを担う。ひとつのポジションにこだわるのではなく、どれも高いレベルでプレーすることを目指している。
この日は結局、インパクトを残せず不完全燃焼のまま交代を強いられた。それでも課題が露呈したことはポジティブだったともいえる。
後半から遠藤に代わって入った柏木陽介はシンプルなボールも供給している。これについて遠藤は自身も「浮き球で五分のボールをFWの裏や頭に出して、そのセカンドを拾うということをやっても良かった」と分析した。
「ミスも多かったし、代えられても仕方ない」と自身のパフォーマンスを振り返る。だがこの日できなかったことを反省点として持ち帰り、今後の成長の糧にできれば、前半だけで交代という苦い記憶も払拭できるだろう。
【了】