守備も求められるボランチ。意欲見せる清武
カンボジア戦で採用された場合は専ら攻撃の機能性がフォーカスされそうだが、よりハイレベルな相手との対戦で実現するには守備のリスクを相互に補う意識も求められてくる。
「監督から常に言われている様に守備もしないといけないと思いますし、そういう風に代表は求められる」と語る清武はもともとボランチの素地があり、香川のプレスをやや下がり目でサポートしながら、時に中盤の底まで下がって対処することも可能だ。
これまでクラブではリールやディナモ・ザグレブ、代表ではコートジボワールやアルジェリアなど、チームの特徴やメンバーに合わせて基本システムを構築してきたハリルホジッチ監督だが、複数のシステムや選手の配置を用意している。
どういう形であろうと全員がハードワークで攻撃と守備の両方に関わるというコンセプトは同じだが、あらゆる状況に応じてベストのソリューションを見出せる様に準備するのが彼のスタンスだ。
カンボジア戦は良い内容で勝利するだけでなく、そうした新たなチャレンジが試合の途中からでも見られれば、チームの進化に向けてさらなる展望が開けて来る。
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