ドイツ代表のヨアヒム・レーブ監督【写真:Getty Images】
ドイツ代表のヨアヒム・レーブ監督はフランス代表の対応について感謝を表している。米メディア『フォックス』が伝えている。
現地時間13日、親善試合であるフランス代表対ドイツ代表の試合会場だったスタッド・ドゥ・フランスは、パリ同時多発テロの標的となっていた。
試合こそ最後まで行われたが、ドイツ代表チームは安全面を考慮して試合後もスタジアムに留まることを決断。滞在していたホテルに戻ることなく、翌14日の朝に特別チャーター機で帰独した。
このとき、ディディエ・デシャン監督率いるフランス代表チームはドイツ代表に対して手厚いサポートを提供したとレーブ監督は語っている。
「フランス代表チームは我々に宿舎を提供するため、彼らのホテルに多くの部屋を空けるよう取り計らってくれた。また、我々がドイツに向けて出発するまで付き添ってくれた」
ドイツサッカー協会は17日の親善試合オランダ戦をキャンセルするかどうかを検討していたものの、レーブ監督はそのことに反対だったという。
スタジアムで一夜を明かし、オランダ代表との試合は行われなければならないとの結論に至ったレーブ監督。選手たちも同様の見解で、試合の中止を求める選手は一人もいなかったと明かしている。
「試合は自由と民主主義に対してのみならず、フランスへの強い団結を示すメッセージを持っている。明日、我々の思いは犠牲者と彼らの家族と共にあるだろう」
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