長谷部誠【写真:Getty Images】
ロシアW杯アジア2次予選のカンボジア戦を翌日に控えた日本代表は16日、現地で練習を行った。
シンガポール戦では柏木陽介、清武弘嗣、そして金崎夢生が躍動し、チームの勝利に貢献した。一方で岡崎慎司、香川真司は疲労も考慮されベンチスタート。岡崎はベンチで試合終了を迎えている。
5年ぶりの代表招集となった金崎がいきなり結果を出してみせた。だが、新戦力を試せる機会がこれまでになかったとも言える。
長谷部誠は「初戦のシンガポール戦で引き分けてしまったからという部分は大きいかもしれないですけど、なかなか試す機会っていうのがこの間までなかった」と話した。
初戦のスコアレスドローで勝ち点2を失った。これにより以降の試合は何が何でも勝たなければならなくなった。
もちろん、どの試合でも勝利を目指すのは当然だ。だが、新戦力をテストしながら同時に結果も出すという作業には多少なりともリスクがある。2次予選だろうと勝ち点をとりこぼす可能性がある、ということは初戦で思い知らされた。
その後は連勝を重ね、現在はグループ首位に立っている。引き続き油断は禁物だが、例えば南野拓実をスタメンに抜てきすることがあってもいいはずだ。南野が出場しゴール決めることになれば、既存の選手たちにも刺激になる。
「予選を戦いながら、若手の成長を促していくことが必要」と長谷部が言うように、新戦力の台頭が望まれる。
これまで中心を担ってきた選手が実力を示し、新戦力も必死にアピールする。そうした環境が作れればポジション争いも激しくなる。
「競争がより厳しくなるようなゲームになればいいと思います」。長谷部はチームのさらなる成熟を望んでいる。
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