「テロリストは単なる犯罪組織だと思いたい」
フローラン・ダバディ氏
「多くのフランス人のように、昨日から気力がなくなり、この2日間は時折、虚脱状態にあります。私は日本にいるけれど、私の生まれ育った町パリの現状を想像するだけで、心が痛み、神経をすり減らせています。
自爆テロ事件はフランスで初めてのことです。サッカースタジアムがテロのターゲットになるのも初めてです。
9.11直後のイラク攻撃の失敗の教訓を生かし、感情的にならないように、復讐の気持ちをいだかないように、テロリストは本当のイスラムと関係ないと多くのパリジャンは自らに言い聞かせていますが、トラウマは消えるのでしょうか。
私もテロリストは単なる犯罪組織だと思いたいのです。
日本にいながら私には何にもできませんが、スポーツ・ジャーナリストとして今回の事件を通じて、スポーツ界、とりわけサッカー界の反応に注目したいです」
【了】