「フランスは再び立ち上がるでしょう。パリは生きているのだから!」
世界中に衝撃を与えたフランスでの同時多発テロ。120人以上ともなった犠牲の中には、かつて日本代表を率いたフィリップ・トルシエ氏の親族も含まれていたという。
そのトルシエ氏と当時通訳を担当していた現スポーツ・ジャーナリストのフローラン・ダバディ氏が心境を語ってくれた。
この痛ましい事件を二度と起こさず、心から否定するためにも多くの人々が考え、悲しみを共有することが必要である。フランスで育ち、日本で活躍する2人の言葉には多くのメッセージが詰まっている。
フィリップ・トルシエ氏
「2015年11月13日金曜日、世界の終末のような夜に起こった出来事を説明する言葉を見つけることは、簡単ではありません。
罪のない多くの人々の命が失われました。彼らは、家族や友人とともに楽しみ、生きることを許されていたはずだった。しかし、偶然にもその場にいたという理由だけで彼らの生は去ってしまったのです。
72時間が経った今でも、我々は深い悲しみと暗黒に中にいます。私は理由を知りたい!
世界の結束は私の心に温もりを与えてくれます。我々は1人ではありません。
フランスは再び立ち上がるでしょう。パリは生きているのだから!
明日がより良い1日となることを私は信じています。兄弟、姉妹、両親や友人のために祈ります。全ての人々のために祈ります。彼らのより良い人生のために。
我々はともに自由を守らなければなりません。尊敬と平和、そして愛を込めて」
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