岡崎を生かすも殺すも香川次第
彼らのタテ関係が機能しなければ、日本のゴール量産も、多彩で華麗な攻めの構築もあり得ない。岡崎・香川コンビは、それだけの重責を担っているのだ。
「今年はアジアカップ(オーストラリア)から始まって難しい戦いが続いたけど、自分は代表の1年の最後に決めるっていうのがずっと続いてるんで、カンボジア戦も縁起がいいかなと思います。『あ、今回も自分のゴールで今年が終わった』みたいな気持ちよさが今までもあったんで、そういうのがまた実現できれば嬉しいですね」と岡崎は彼らしい野心を口にした。
確かに彼は2008年以降の7年間、自身がピッチに立ったその年のラストマッチでゴールを奪い続けている。そういう彼の強みと鋭さを生かすも殺すも、タテ関係に位置する香川の一挙手一投足によるところが大事だ。
2人が世界基準のコンビネーションを披露し、お互いが生かされ、日本代表の明るい未来も切り開く…。そういう最高の形で、プノンペンでの90分間を戦い終えたい。
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