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日本代表 9年前

【現場記者の目】日本の未来を切り開く岡崎&香川のタテ関係。2人が思い描く得点への道筋とは?

17日にカンボジア戦を控える日本代表。シンガポールとの前戦では、トップ下に清武弘嗣、1トップに金崎夢生が先発。しかし、次戦では香川真司と岡崎慎司が先発復帰濃厚となっている。ライバルの活躍に刺激を受けた2人は年内最終戦を締めくくるための得点への道筋を思い描いた。

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「今の代表には絶対的な選手はいない」

【現場記者の目】日本の未来を切り開く岡崎&香川のタテ関係。2人が思い描く得点への道筋とは?
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】

 2015年の日本代表ラストマッチとなる17日の2018年ロシアW杯アジア2次予選・カンボジア戦(プノンペン)まで2日。日本代表は試合会場となるナショナル・オリンピック・スタジアムでキックオフ時間に近い19時前からトレーニングを実施。前日までは一般客が自由に出入りしていた同競技場の至るところに警備員を配置し、厳戒態勢で非公開練習を行った。

 前日途中離脱した金崎夢生(鹿島)はこの日も冒頭から別メニュー。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督も次戦は大事を取って使わないと見られる。清武弘嗣(ハノーファー)もドイツで起きた靴ずれの悪化で1日練習を欠席しており、やはりムリをさせないだろう。

 12日のシンガポール戦で1トップとトップ下というタテ関係を形成し、細かいパス交換や神出鬼没な動きで相手をかく乱した2人が揃って出ないとなると、やはりカンボジア戦は岡崎慎司(レスター)と香川真司(ドルトムント)の王道コンビが復活するしかない。

「今の代表には絶対的な選手はいない。世界的な選手を見てきて、自分がそれに匹敵するくらいの個の能力を持っているかって言ったらそうじゃないんで、全体的に向上していかなきゃいけない」と岡崎が1トップの競争激化を歓迎する一方で、香川も「今の時期は選手を回していくべきだし、いろんな選手が出て勝たなきゃいけない」と強調。選手層拡大の重要性を理解している様子だった。

 とはいえ、ライバルたちの活躍に刺激を受けないはずがない。滝川第二高の後輩・金崎がいい形でゴールを奪ったのを見れば岡崎は闘争心を燃やして当然だし、セレッソ大阪のエースナンバー8を自分から引き継いだ清武がハノーファーさながらの堂々たる司令塔ぶりを見せれば、香川もゴールに絡む結果をより一層求めたくなるはず。

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